女の子の性染色体数の異常によって起こる病気をXXX症候群といいますが、知らない人も多いでしょう。
XXX症候群はトリプルX症候群とも呼びますが、聞き慣れませんよね。
XXX症候群はどういったことが原因で、起こるのでしょうか?
また、特徴やどのような症状があるのか紹介します。
XXX症候群とは
XXX症候群は女の子にしか見られないのですが、よくわからない人も多いでしょう。
お腹の中の赤ちゃんが女の子だった場合、どのくらいの確率でXXX症候群になるのか、気になるお母さんもいるはずなので、原因や確率などを紹介します。
原因は?
ヒトの染色体は、1番から22番目まで2本で1組のペアになっていて、さらに性染色体が2本加わって合計46本あります。
女の子の性染色体はX染色体2本のペアでXXとなるのですが、XXX症候群の女の子は病名の通り1本余分なX染色体をもって誕生します。
X染色体が3本あることから、トリソミーXともいわれます。
また、今はあまり使われていませんが、超女性やスーパー女性といわれることもあります。
遺伝する?
XXX症候群は、約800人から1000人の女の赤ちゃんに1人の割合でみられる、性染色体異常です。
通常、余分なX染色体はお母さんから赤ちゃんへ受け継がれたものです。
お母さんの年齢が高くなるほど、XXX症候群を発症する確率が高くなるのです。
お母さんの年齢が高くなるほど発症する確率が高くなるのですが、環境や両親のせいではなく、どの赤ちゃんにも発症する可能性があるのです。
また、XXX症候群と聞くと重症な病気かと思われるかもしれませんが、生存率が低いようなことはありません。
自分がXXX症候群だと、一生気づかない女性もたくさんいます。
XXX症候群の特徴
XXX症候群ついて紹介しましたが、XXX症候群の女の子にはどういった特徴があるのでしょうか?
XXX症候群の特徴について、紹介します。
見た目の特徴は?
XXX症候群の女の子の見た目の特徴は軽度で、普通の人と比べてもほぼ変わりません。
そのため、他の検査をしたついでに自分がXXX症候群だとわかることもあります。
あえて特徴をあげるとしたら、身長は平均より高め、体重は平均より低めになり、小指が曲がっていることがあります。
また、蒙古ヒダがあります。
蒙古ヒダとは、上まぶたから目頭部分に覆いかぶさるように伸びている皮膚のことで、日本人の約70~80%にあります。
蒙古ヒダが発達していると、目が小さく見えたりします。
XXX症候群の女の子は、歩き始めるのが遅いこともあります。
また、関節が普通より柔らかいので、ケガに注意しましょう。
思春期になると、椎間板ヘルニアなどを発症する可能性があります。
発達の特徴は?
XXX症候群の女の子は、重い知的障害はありませんが知能が少し低いことがあります。
言葉や運動能力、感情や表現力の発達が遅れがちです。
特に言葉の発達が遅れることが多いので、早い段階からケアする必要があります。
さらに、思春期になると精神疾患のリスクもあることがわかっています。
XXX症候群の人も妊娠できる?
XXX症候群の女性には月経不順や不妊症が起きることもありますが、その症状は個人差があります。
XXX症候群の女性は、妊娠や出産をすることが可能なのです。
また、XXX症候群のお母さんからXXX症候群の赤ちゃんが生まれる確率は非常に低いといわれていますが、明確なデータがあるわけではありません。
まとめ
XXX症候群は、その病名の通りX染色体が1本余分にあることで発症します。
見た目は、平均より身長が高く平均より体重が軽いなど目立った特徴はありません。
そのため、気づかず暮らしている女性も多いのです。
お腹の中の赤ちゃんがXXX症候群か調べるには、NIPTを受けるのですがNITPの検査項目にXXX症候群が入っていない施設が多いので、XXX症候群かどうか気になった場合は、XXX症候群が検査項目に入っている施設を探しましょう。